GLVは 回折光強度(Intensity)が電圧(Voltage)に対して連続的に変化するIV特性(光応答特性)を持っています。左のグラフに見られるように、0次回折と1次回折のIV特性は互いに補完し合う関係にあります。0次回折光のIV特性は 一般的に70-80%と最も高い光学効率を有していますので、高い光学スループットが要求されるアプリケーションに向いています。一方、1次回折光のIV特性は、非常に高いコントラストを持っており、そのコントラスト比は106を達成しています。 この1次回折光のIV特性は“ガンマ値4”のカーブ形状を持っており、光強度は駆動電圧の4乗に比例します。ガンマ値4 の応答特性は低輝度光に対して高い諧調数を有し、人間の目の感度に近いため、この特性を生かすとGLVは高性能ディスプレーを提供することが可能です。
右側のグラフはGLVの時間応答特性 を示しています。GLVリボンの小さい質量、高い張力、微小な変位量からその応答は非常に高速です。光量の10-90%の応答時間は代表値で300ns以下と短く 、最大1 MHzまでの駆動周期で変調が可能です。